2026.07.27 【半導体総合/エレクトロニクス商社特集】サンワテクノス・松尾晶広社長 事業環境が好転 中計目標達成への取り組み推進

 サンワテクノスは、2030年度に向けた長期ビジョン「SUN-WA VISION2030」の達成に向け、25年度から第12次中期経営計画「SUN-WA Growth Plan 2027」(3カ年)に取り組んでいる。

 松尾晶広社長は最近の動向について、「(事業環境は)良い傾向と考える。25年末から半導体や設備投資が急激に立ち上がり、それにより半導体製造装置やFA機器の需要が増加し、それらに使用される電子部品も含め注視している。人手不足が深刻なため、増産のための自動化投資も見込める」と話す。電力不足への対処で「蓄電池関連などでも引き合いが見られる」と言う。

 中計では基本方針に①市場環境の変化に適合する事業構造改革②三つの成長戦略による収益力の強化③成長を支える投資と個別戦略の実施──を掲げ、27年度KGI(重要目標達成指標)に営業利益80億円超、ROE(自己資本利益率)10.0%超、PBR(株価純資産倍率)1.0倍超を設定。松尾社長は26年度の戦略について、「今期の営業利益目標達成に向け着実に取り組んでいるが、27年度の目標達成には、さらにステップアップが必要。今期はそのための取り組みに注力する」と話す。

 他社との提携やM&A(企業の買収・合併)も強化する。「25年にグループ傘下となったエムテック(北九州市八幡西区)や英国サンワテクノス(UK)コネクトソリューションズ(サンワテクノスUK)を戦力化し、より幅広く展開する。同時に、もう一段の成長投資を検討する」(松尾社長)。

 エムテックとの連携では、ロボットソリューションパッケージ製品を順次投入し、自動化をサポート。サンワテクノスUKとの連携では、今年4月に英国に駐在員を配置した。「当社はインドに二つの販売拠点があるが、英国とインド、EUとインドはFTA(自由貿易協定)が締結されているため、サンワテクノスUK製品で物量が多いものはインド生産も視野に入れる」(松尾社長)。

 今後の市場通しについて松尾社長は「半導体市場は、あと2年くらいは好調が継続すると聞いている。半導体製造装置やFA機器などの需要は今後も拡大が期待できる。フィジカルAI(人工知能)が本格化すればヒューマノイドも増加するし、完全自動運転関連のプラスアルファの投資も予想される。電力インフラ向けも期待できる」と話す。