2026.07.27 【半導体総合/エレクトロニクス商社特集】飯田通商・三上真治常務執行役員 半導体製造装置向け成長 下期は供給対応が焦点

 昨年60周年を迎えた飯田通商は1965年の設立以降、着実に事業拡大を続け、日本国内のほか中国、ASEANに拠点を構えグローバルに事業を展開。三上真治常務執行役員国内営業本部副本部長は2026年度前半の半導体市況を「昨年から急激に変化した」と需要の大きな伸びを語る。強みのある産業機器(産機)は半導体製造装置向けで顧客在庫がなくなり搬送機器、工作機械も受注が急増。民生機器向けも需要は強いが、顧客のメモリー半導体確保や、国際情勢に起因する化学製品などの調達状況は注視する。

 飯田通商は大手サプライヤーであるヒロセ電機、ローム、ソニーセミコンダクタソリューションズ、シャープ、ニチコン、岡谷電機との強固な関係を最大限に生かし、攻めの営業活動を展開する。

 ヒロセ電機は、産業機器向けコネクターの販売が前年を上回る勢いで伸びる。「ヒロセ電機技術展2025」で打ち出したコンセプト製品や変化する市場ニーズに対応する高機能光アクティブコネクター、半導体検査用ソケット・プローブピンなどを車載・産業機器市場向けに積極的に提案する。顧客と共により良い製品を作り上げ、小型化・高密度化・ハイパワー化といったコネクターへの要求に応え、新たなビジネスチャンスを獲得する。

 ロームは第5世代SiCパワー半導体が性能に優れ、世界的課題である省エネルギー、熱対策に欠かせない商材として裾野の広い産業機器向け販売に注力。データセンターなどに使われるSi MOSFET、さらにAIマイコンも一体で販売を図る。

 ソニーのセンサーが産機向けで絶好調。ブランド、性能の両面で海外製に比べ優位で、海外市場も引き合いは多い。

 海外はアジアで引き続き新市場を調査。中国は現地企業へのアプローチを強力に展開する。多数の顧客と綿密にコミュケーションをとり、いち早くサプライヤーに要望を伝える強みを生かす。

 三上常務執行役員は受注状況から26年度下半期についても需要は好調と見通す。「年度後半は供給がテーマになる」とし、供給面の交渉にしっかりと対応する姿勢を打ち出す。併せて27年以降の拡販に向け種まきも図る。