2026.08.26 KDDI、衛星直接通信で閉域接続 スマホ・IoTから企業システムへ 国内初、圏外でも安全に通信

 KDDIは25日、スマートフォンやIoTデバイスと衛星の直接通信を使い、端末から企業システムまでインターネットを経由せずに接続する「au Starlink Direct接続オプション」の提供を始めた。スマホ・IoTデバイスと衛星の直接通信による閉域接続は国内初としている。山間部や離島など携帯電話の圏外でも、安全性の高い通信環境を確保し、設備監視や保守点検、災害対応などでの利用を見込む。

 法人向け閉域リモートアクセスサービス「CPA(Closed Packet Access)」のオプションとして提供する。衛星とスマホが直接通信する「au Starlink Direct」と、IoTデバイス向けの「au Starlink Direct for IoT」に対応する。デバイスからStarlink衛星、KDDIのネットワークを経由し、企業システムまでエンドツーエンドで閉域接続する。

 これにより、通信圏外を移動する作業員のスマホや、各地に設置したIoTデバイスから企業システムへ安全に情報を送れる。社会インフラや設備監視など高いセキュリティが求められる用途でも、インターネットを経由しない通信環境を利用できる。

 山間部や離島に点在する設備の監視・保守のほか、災害時の被害状況把握や現場との連絡、建設、エネルギー、物流分野の屋外業務などへの活用を想定する。設備異常の早期把握や迅速な意思決定につなげる。

 KDDIは4月、固定拠点向け衛星通信サービス「Starlink Business」で閉域網による接続サービスを国内で初めて提供した。今回、対象を移動するスマホや各所のIoTデバイスにも広げ、固定拠点以外でも閉域通信を利用できる環境を整えた。

 新オプションはCPAの「タイプE(ベストエフォート)」と「タイプE(帯域確保)」の4G LTE向けに提供する。月額料金は1ドメイン当たり11万円(税込み)。11月30日までに開通した利用者を対象に、同日まで月額料金を無料とするキャンペーンも実施する。