2026.09.29 積水化成品、硬質アクリル発泡体「フォーマックHR」低密度グレードを開発 SUPER GT GT300クラス参戦車両に採用

フォーマックHR 低密度グレード

GAINER TANAX ZGAINER TANAX Z

 積水化成品工業(大阪市北区)は、硬質アクリル発泡体「フォーマックHR」の製品ラインアップを拡充し、新たに低密度グレードを開発した。同グレードは従来比で約50%の軽量化を実現し、ゲイナー(京都市左京区)が参戦する国内最高峰の自動車レース「SUPER GT GT300クラス」のレース車両「GAINER TANAX Z」の発砲コア材として採用された。

 同社は、モビリティー領域を成長分野と捉え、CFRP複合材料用発泡コア材の開発に注力している。発砲コア材には、複合加工に耐える剛性や耐熱性に加え、車両の運動性能や燃費向上に寄与する軽量化が求められる。中でもモータースポーツ用途では、高速走行時の空力荷重や振動に対応する機械物性を維持しながら、さらなる軽量化を実現することが重要な課題となっている。

 同社はこうした要求に応えるため、フォーマックHRの低密度化に取り組み、従来グレード比で約50%の軽量化を可能にする技術を確立した。

 「フォーマックHR」低密度グレードは、ゲイナーとの性能評価や実車環境を想定した検証を経て、「GAINER TANAX Z」のCFRP製フロントフードパネル用発砲コア材として採用された。

 GAINER TANAX Zは、量産モノコックを活用しながら独自の車両開発を進め、高い競争力を実現するために各部位の軽量化と構造性能の最適化に取り組んたゲイナーのレース車両。

 フォーマックHRは、CFRP複合材料用発泡コア材などに用いられる耐熱グレードの硬質アクリル発泡体。今回開発した低密度グレードは、新たな製造プロセスの開発により、従来グレード比で約50%の軽量化を達成するとともに、CFRPとの複合化時に求められる130°C×0.1MPaの成形条件に対応する剛性・耐熱性、加工性を備え、軽量性と構造性能の両立を実現した。

 同社では今後、「フォーマックHR」低密度グレードの量産化に取り組むとともに、モータースポーツ用途で得られた実績を生かし、車両部材などへの採用拡大を進めていく。