2020.07.17 理研、東大などの研究グループトポロジカル電流に生じる整流効果発見

 理化学研究所(理研)、東京大学、東北大学などの共同研究グループは、磁性トポロジカル絶縁体の量子異常ホール状態において、印加電流方向に依存して抵抗値が異なる整流効果を観測した。量子異常ホール状態の端に流れるトポロジカル電流に生じる新たな整流効果を実現したもので、今後、トポロジカル電流の散逸過程の理解が進むと期待できる。

 トポロジカル物質は、既存の半導体とは異なる性質を持つことが明らかになりつつある。その一つが、電流方向に依存し...  (つづく)