2020.08.05 【インダクタ特集】スミダコーポレーションフェライト系パワーインダクタ
フェライト系パワーインダクタの製品ラインアップが充実
スミダコーポレーションは、小型パワーインダクタにおいて、車載用インダクタに加え、第5世代高速通信規格5GやIoT関連など成長分野への取り組みを強化している。
同社はモビリティ、インダストリ、コンシューマの3分野に向け成長戦略を展開。
コンシューマ向けでは、メタル系パワーインダクタ「CDMCシリーズ」で2-17ミリメートル角サイズの幅広いラインアップをそろえる。閉磁型で高い電気的特性と磁気シールドを実現しノイズを低減した。小型、低背化によって大電流性能を高め磁気漏れの抑制を追求した。
代表的な製品は、4ミリメートル角×2ミリメートルサイズの「0420CDMCC/DS」(インダクタンス0.1-22μH)、5ミリメートル角×3ミリメートルサイズの「0530CDMCC/DS」(0.1-10μH)、6ミリメートル角×3ミリメートルサイズの「0630CDMCD/DS」(0.1-6.8μH)。
フェライト系パワーインダクタには低損失のフェライト材を使用し、低DCRで高効率を実現した。小型、低背タイプから大電流対応まで製品群を充実させているが、「CDBシリーズ」では「CDB64D48」「CDB78D73B」「CDB87D48」などが代表的。
CDB64D48は7.2×6.6×5.0ミリメートルサイズ、インダクタンスは0.1-0.15μH。CDB78D73Bは、10×8×7.5ミリメートルサイズで、0.12-0.27μHをカバーする。CDB87D48は、12×9×5ミリメートルサイズ。インダクタンス値は0.15μH。
車載用パワーインダクタは、メタル系、フェライト系ともに150度の高温度に対応。自動車特有の技術的な要求事項である耐衝撃・振動にも応える製品ラインアップを拡充させている。
車載向けでは、パワーインダクタだけでなく、ABS用、HIDランプ、キーレスエントリ用のコイルを主力3製品として事業を伸ばしてきたが、加えてxEVで使用されるモーター、DC-DCコンバータ、インバータ、バッテリ/充電など向けにも製品戦略を展開していく。