2020.11.11 がんの遺伝子ネットワークを1日以内で分析富士通研と東京医科歯科大が「富岳」用い実現

 富士通研究所と東京医科歯科大学は10日、世界最高の計算速度を誇るスーパーコンピュータ「富岳」を用いて、発がんに関連する遺伝子が影響し合う関係を表す「ネットワーク構造」の分析を1日以内で行ったと発表した。新たながん治療法の確立に結び付く成果として注目を集めそうだ。

 今回の分析で活用したのは、富士通と理化学研究所が共同開発した富岳。具体的には、2万個に上る遺伝子データの解析結果を基に、「上皮性がん細胞」に含まれる遺伝子間の影響を...  (つづく)