2019.10.21 【輸入商社に聞く】最新ハイエンドオーディオ情報太陽インターナショナル、世界の一流ブランド製品販売

内田社長内田社長

dCSのBartók DACdCSのBartók DAC

鳥肌が立つ感動を提供

 太陽インターナショナルは、ハイエンドオーディオ市場でdCS(英国)、アヴァロン(米国)、ナグラ(スイス)など、海外の一流ブランド製品を輸入販売している商社として知られている。内田眞一社長は、年末商戦について「主力ブランドは強力な新製品がそろった。バックオーダーを抱えているモデルもあり、好感触を得ている」と話す。

 9月にdCS社が「英国女王賞」受賞というビッグニュースが飛び込んできた。内田社長は「dCSとの取引は15年以上になるが、互いに信頼関係を深めてきた間柄であるだけに受賞は非常に喜ばしい」と述べ、「dCSは87年創業。独自開発のデジタルデータ解析システムが世界の録音スタジオで絶賛され、デジタルオーディオの先駆者としてリーダーシップを発揮してきた。90年代半ばからハイエンド・デジタルオーディオ機器を販売開始して実績を積み、特に頂点となるSACDトランスポートをはじめとする“Vivaldi”シリーズは誰もが認める最高峰」と、これまでの歩みを語った。

 さらに「英国政府からビジネス界最高栄誉となる〝英国女王賞〟を受賞したのは、革新的技術による多大な貢献や国際貿易での活躍が認められたもの」と説明した。

 dCSは5月に独ミュンヘンで開催された「ハイエンドショウ」で新ストリーミングオーディオプラットフォーム「dCS Mosaic」を発表して注目を集めている。

 「Vivaldi」シリーズから30周年記念モデルのSACDプレヤー「Vivaldi One」(税別777万円)が台数限定で輸入販売されている。同シリーズにはSACDトランスポート(同523万円)、DAコンバータ(同427万円)などもラインアップされている。新製品の推奨モデルはヘッドホンアンプ付きの「Bartók DAC+」(同210万円)がある。

 「東京インターナショナルオーディオショウ」(11月22-24日、東京国際フォーラムで開催)にはdCSのほかに、アヴァロン、ナグラ、ジェフ・ローランド(米国)などの主力ブランド新製品を出品する。

 内田社長は「各ブランドの試聴を通じて鳥肌が立つような感動を提供したい」と話し、出展テーマは「SILENCE BETWEEN NOTES」を掲げている。

 「音楽の音と音の間の静寂を大切にする設計者であるジェフ・ローランドに心酔する当社は、フォノイコライザーアンプ新製品“Conductor”(税別155万円)による最高度の音質を提供する。年末商戦はアヴァロン、ナグラの新製品も推奨している。取引店には既に優れた特徴や進化した機能などについて紹介・説明しており、店主催の試聴会でも感動的な音の魅力を大いにアピールしている」(内田社長)という。

 アヴァロンのプレシジョンモニターシリーズの「PM4」は、スタンダードウッド(税別754万円)とハイグロス(同814万円)の2タイプ。キャビネット構造が密閉された内部キャビネットと複数の音響迷路の組み合わせによる斬新な設計。

 歴史を誇るナグラ(創業1951年)からの新提案では、フラグシップ管球式プリアンプ「HD PREAMP」(税別700万円)や、DAコンバータ「TubeDAC」(同310万円)などが挙げられる。