2019.11.05 マッキントッシュ70周年記念モデルエレクトリが発売、マジコ製のSPも
平川 会長
エレクトリは、東京都千代田区の東京国際フォーラムで開かれる「東京インターナショナルオーディオショウ」(11月22-24日)に〝マッキントッシュ70周年記念〟の真空管プリ/パワーアンプを出品する。
1964年に輸入商社としてスタートした同社は55周年を迎えるが、「マッキントッシュといえばエレクトリ」と言われるほど、ハイエンドオーディオ市場での存在感は大きい。平川隆文会長は「この年末はマッキントッシュ各モデルに加え、愛好家羨望(せんぼう)のマジコ製(米国)スピーカとしては購入しやすい新製品〝A1〟(ペア90万円)登場が注目を集めている。大いに期待できる」と話す。
マッキントッシュ(米国)が、創業以来蓄積したノウハウや発明技術を投入して70周年記念として開発したのは、管球式のプリアンプ「C70」(100万円)と、パワーアンプ「MC2152」(200万円)の2モデルだ。
平川会長は「〝C70〟は70周年を記念する『70th Anniversary1949₋2019』の文字がガラスのフロントパネルに表示される。〝MC2152〟はスピーカ出力の2、4、8Ωのインピーダンスを問わず、150Wのフルパワーをスピーカへ供給できる特許取得済みのユニティー・カップルド・アウトプット・トランス技術を採用している」と解説。
また、新製品のマジコの〝A1〟スピーカは「妥協なきパフォーマンス追求のシンボルマークである『M』をエンクロージャ後面に切削加工してある」と紹介。「自ら設定した『M』マークの条件を満たすために高度な最先端技術と特殊素材の研究開発を重ねて製品化している。その結果、少量生産・高額にならざるを得ず、残念ながらカスタマさま全員に提供できなかった。そこで購入しやすい価格帯のスピーカをラインアップに加える課題に取り組み、〝A〟シリーズを開発した。この製品は『M』マーク基準を満たした新しいブックシェルフ型2ウエイスピーカであり、愛好家の要望に応える価格設定とした。〝A1〟も東京インターナショナルオーディオショウに出品し、その完成度の高さを確認してもらう」と話した。
同社は16年4月に「音と映像のプレゼンテーター」をコンセプトに掲げるヒビノグループの一員になった。中期計画で売上げ目標500億円を目指すヒビノ(18年度売上げ約340億円)は「音響・映像・音楽・ライブの領域でオンリーワン・ナンバーワンの企業が集まり、連携ある仕組みをつくるハニカム経営の進化」を推進する。
「エレクトリは、コンシューマとプロの両分野があり、プロ機器はマージング(スイス)のデジタル機器が高く評価されているのは周知の通り。両分野で強みを発揮している当社は、ヒビノグループの一翼を担う重要な役割を果たしている」と平川会長は強調する。