2021.07.06 【この一本】「シンプルな情熱」(配給:セテラ・インターナショナル)
©2019L.FP.LesFilmsPelléas–Auvergne-Rhône-AlpesCinéma-Versusproduction
原作はフランス現代文学作家のアニー・エルノーのベストセラー小説「シンプルな情熱」(1992年)で、年下男性との愛と性の実体験が赤裸々につづられた物語。
「若い女」でリュミエール賞有望女優賞を受賞したレティシア・ドッシュがパリの大学で文学を教えるエレーヌを、「ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣」のセルゲイ・ポルーニンが、エレーヌが恋をする年下で気まぐれ、既婚者でもあるアレクサンドルを演じる。2人のラブシーンは美しく官能的。原作発売当時にはないスマートフォンが登場するなど現代ならではの描写も楽しめる。舞台となるパリの街との相性もいい。
監督は、ダニエル・アービッド。長編劇映画4作目となる本作は、カンヌ国際映画祭公式作品に選ばれた。
2日からBunkamuraル・シネマほか全国ロードショー。9月12日まで「SNSで映画の感想をつぶやこう! プレゼントキャンペーン」を実施している。