FDKは、主力の「FUJITSU電池」シリーズで5年ぶりの新製品として発売した、長持ち性能と長期保存性能、耐漏液性能を高めた「プレミアムS」（単1形-単4形）を前面に打ち出し訴求していく。

　プレミアムSは「電池の使用時間を長くしてほしい」「電池を長期間保存したい」「液漏れしてほしくない」という消費者からの三つの要望に応えて開発した。小電流から大電流まで幅広いレンジで高い放電性能を発揮しているこれまでの高性能モデル「プレミアム」を改良し、要望の高い3領域の性能を高めた。

　長持ち性能では新負極ゲル組成を採用して、小電流から中・大電流まで幅広い電流域で放電性能を高め、プレミアムと比べて全電流域で平均10％向上（単3形）。大電流機器で高い効果を発揮するだけでなく、小中電流の領域でも放電性能を高めていることが特徴になる。

　長期保存性能の領域では新負極ゲル組成の採用と正極缶内側のレアメタルコートの相乗効果により、温度加速試験（60度20日間）後の放電性能が約10％（単3形）上がった。

　耐漏液性能では集電子に新めっきを採用。過放電時のガス発生量を抑制して液漏れしにくくした。単3形では、マウスやリモコン相当で過放電後のガス発生量が約60％削減。ラジオ相当では約80％削減している。

　FUJITSU電池は、アルカリ乾電池は静岡県の鷲津工場で生産しており、高品質な「日本製」を売りにしている。防災シーズンに向けては、日本気象協会とコラボして進めている「トクする！防災」プロジェクト公認乾電池として防災対策を訴求。プレミアムSは防災備蓄などにも適しており、「年中防災」をキーワードに、普段から多めに電池を備蓄しておき、使ったら使った分だけ新しく買い足す「ローリングストック法」などを提案しながら購入を促進していく。

【電池の日特集】目次

●災害に備え需要伸長　電池メーカー各社が買い忘れを防ぐ提案
●パナソニック　エボルタNEO　長持ち性能10％アップ
●FDK　プレミアムS　3領域の性能高める
●東芝ライフスタイル　インパルス　10周年謝恩パック訴求へ