2021.08.06 【SMT/SMD特集】東京ウエルズAI搭載機など外観検査装置拡充

外観検査装置TWA-4101

 東京ウエルズは、ダイオード、トランジスター、LEDなどの個別半導体、LCRなど電子部品向けの測定検査機、テーピング機メーカー。これらで培った技術を応用した外観検査装置が、市場で好評を博している。

 外観検査装置の主力機種のTWA-4101に人工知能(AI)を搭載した機種の製品化も進む。外観検査装置は、電子部品用測定検査機で培った画像技術を駆使しコンデンサー、インダクター、ダイオードなどの良否を判別する。積層セラミックコンデンサー用6面外観検査装置として、これまで多くの出荷実績があり、同社のテーピング機、測定検査機、端子塗布機に続く事業の柱に位置付けられる。

 新たに搭載したAI機能では、これまでの検査アルゴリズムの作成における複雑な構成、熟練が必要なユーザーにおける判定閾値の設定の簡素化を図る。また、過剰検出により、本来であれば良品である個体の不良品判定率の低減にも貢献する。

 同社が外観検査装置に続く新たな柱として期待をするのが「MMxH」シリーズである。異形部品や中サイズ以上のデバイスを対象としており、機械の各部をモジュール構成することで柔軟な構成変更が可能となっている。汎用テストハンドラー「MMTH(マルチモジュールテストハドラー)」、部品移載整列装置「MMIH(マルチモジュールインサートハンドラー)」、新型外観検査装置の「MMVH(マルチモジュールヴィジョンハンドラー)」の開発、販売を開始している。

 同シリーズはそれぞれ、モジュールの組み替えによる多品種対応の検査、複雑形状品の検査および搬送時の製品同士の接触を避けるニーズ、電子部品や半導体素子などの整列とパレットに移載・格納といった、さまざまな市場の要望に応える。

 工場のスマート化に対応するため、工場内のネットワークに接続可能なパソコンによるネットワーク仕様の対応も可能。

 電子部品のあらゆる検査ニーズに対応するべく、これまでの技術の応用と、最新技術を導入してチャレンジすることが基本戦略になっている。