2021.09.20 防災情報より厚く、10月期番組改編説明会来年開局60周年の広島テレビ
小田 事業部長
【広島】広島テレビ放送(広島市東区)は、10月期番組改編説明会をリモートで実施した。同社は来年開局60周年を迎えるに当たり、防災に関する情報をより厚く伝える。改編のポイントは①G・P(ゴールデン・プライム)帯の強化②プラチナ帯の改編③7年目を迎えた「完全カープ主義」の徹底--など。
最初にあいさつに立った執行役員佐藤宏編成局長は「広島テレビは来年9月1日、開局60年を迎える。キャッチフレーズとしてrebornを掲げ、3月から開局記念キャンペーンを始めた。その一つが『いま動こう!みんなで防災PROJECT』。防災への意識を新たにして災害に強い地域づくりのお手伝いをしようというもの。8月に豪雨が広島を襲った。広島テレビは大雨に関する特別番組を在広局で最多の5回放送した。これからも防災と災害報道を強化していく」と話した。
改編のポイント
続いて改編のポイントについて、編成局大橋秀雄編成部長は「県民の関心事である新型コロナウイルスや防災報道に徹底的にこだわる。カープ中継は今シーズも在広局では最多の30試合を中継する。今回の改編率は全日で.2%(2021年4月は12.6%)、ゴールデンで4.3%(同12.1%)、プライムで17.5%(同21.2%)になる。視聴率は、個人視聴率において年間でも年度でも完全4冠王を維持している」。
新型コロナの今を
報道制作局次長寺岡貴光プロデューサーは、夕方の情報番組「テレビ派」について「改編のテーマは『いまをお届け』とした。見どころの一つとして新型コロナウイルスの今にこだわっていく。感染収束はいつになるか?ワクチン接種のスピードは?」など視聴者の疑問に応えていく。
防災関連の番組、イベントについては、みんなで防災PROJECT事務局高垣浩司事務局長が「夕方の情報番組『テレビ派』を中心として取り組みを進めている。新コーナー『守りたいメモリーズ』開始した」と話した。
自治体との「防災パートナーシップ協定」の締結を進めており、広島県と県内10の市や町と協定を結んだ。
高垣事務局長は「最終的には県内全ての自治体と協定を結びたい。できれば今年中、遅くとも今年度中に全自治体と協定を結びたい」と話している。
「大広重展」を開催
イベント事業について営業局小田慎二事業部長は「100回記念全国高校サッカー選手権大会 広島予選をLIVE配信する。東海道五拾三次の『大広重展』(広島県立美術館)を12月17日~22年2月6日まで開催する」とイベントについて紹介した。
防災フェスを開催
10月3日、マツダスタジアムで開催の「カープ対ヤクルト」を「広テレ!みんなで防災プロジェクトGAME」とする。
11月には「いま動こう!みんなで防災フェス」(会場=広島テレビ&エキキターレ)を開催する。
決勝まで生配信
編成局広報宣伝部渡辺由恵部長は、ライブ配信について「広島県知事の会見や大雨災害のテレビ特報の配信など、さまざまな配信をさせていただいている。高校サッカー選手権大会広島予選は、去年初めてライブ配信を決勝で行った。今年は規模を拡大し準々決勝から決勝までライブ配信する」と説明した。
なお、10月改編期の自社制作比率は14.2%となる。