2022.02.01 【HVAC&R JAPAN特集】環境配慮型製品など一堂東京ビッグサイトで4日まで

1月31日までオンラインでプレイベントを開催した

18年開催時の会場風景18年開催時の会場風景

 国内最大級の冷凍空調業界の総合展示会「HVAC&R JAPAN 2022(ヒーバックアンドアールジャパン)第42回冷凍・空調・暖房展」がきょう1日から開幕する。会期は4日まで。

 4年ぶりの開催となるため、会場となる東京ビッグサイト(東京都江東区)では活発な商談が行われそうだ。

 テーマは「HVAC&Rには未来の答えがある」。2年に1度、開催されるHVAC&Rは前回(2020年3月)、新型コロナの感染拡大の影響で中止を余儀なくされた。

 オンラインを活用した新たな取り組みを交えて開催する今回も、オミクロン株の感染急拡大により、「まん延防止等重点措置」が直前で発令される事態に。会場入場者の情報を把握するために完全ウェブ登録制にするなど、感染症対策をさらに徹底することで、リアル開催に臨んでいる。

 同展は1956年に前身の「国産冷凍機器展」として初めて催された。75年からは隔年で実施してきたが、今回は、最先端の冷媒技術や各種エネルギーマネジメント技術をはじめ、インターネットとつながるIoTや人工知能(AI)を活用した最新の環境配慮型製品などを一堂に展示。時代に合わせたトレンドを盛り込むとともに、社会からの要請に応える内容になっている。

 コロナ下の開催であるため、ほかの展示会のように、HVAC&Rもオンラインを活用。リアル展示会の開催前となる1月11~31日まで、業界の歴史や冷凍空調システムが暮らしの中にどう関わっているかなどをウェブ上で紹介するプレイベントを開催した。会期後の2月5日~3月31日には、3Dで会場をバーチャル体験できるアフターイベントを行う。

 4年前となる18年2月27日~3月2日にリアル開催された前回のHVAC&Rは、802小間/210社の規模だった。会場は千葉市美浜区の幕張メッセで、4日間で延べ2万5000人を超える来場者を記録した。

 コロナ下での開催となる今回は、18年と同等規模での開催は難しいだろう。ただ、主催者である日本冷凍空調工業会(JRAIA)の西崎太真会長は、昨年12月に開催した記者会見で「世界に誇る日本の最先端技術や、環境保全を最大限に実現する最新の機器やシステムを国内外に発信し、新たなビジネスチャンスを創造する場として活用してほしい」と強調。脱炭素に向けた取り組みが世界中で加速する中、冷凍空調分野で日本の持つ省エネ技術が役立つとした。

 展示品の中から、冷凍空調業界の発展に寄与するなどと評価した製品・技術・サービスを表彰する「HVAC&R JAPANアワード」も2日に表彰式を開催する。今年は東芝キヤリアや日立ジョンソンコントロールズ空調などが受賞した。

 冷凍空調に関連した技術やサービス、市場動向などについて、連日セミナーも企画されており、会期中は最新情報が連日発信し続けられる。