2022.06.10 【オーディオ総合特集】 OTOTEN2022概要と見どころ・聴きどころ日本オーディオ協会 末永信一専務理事に聞く

3Dオーディオなど注目 搭載機器が大集合、一斉体験

 3年ぶりにリアル開催が復活した「OTOTEN2022」は、オーディオファンにとって待ちに待った大型イベントで、大きな期待が寄せられている。OTOTEN2022主催者の日本オーディオ協会の末永信一専務理事にイベントの概要と見どころ、聴きどころを聞いた。

 -OTOTENとは、どのようなイベントでしょうか。

 末永専務 今年は日本オーディオ協会が設立されて70周年。設立年に開催されたオーディオ展示会の「全日本オーディオフェア」(OTOTENの前身)からも70周年になります。

 非常に長い歴史を持つ展示会で、70年前に行われたのは、ラジオを2台並べて、NHKのラジオ第一放送にLch、ラジオ第二放送にRchの信号を割り当て、ステレオを体験してもらうことでした。

 日本で初めて行われたステレオ体験会と言えるわけですね。以降、今日まで、時代の最先端を行くオーディオ技術を体験する場となっている、と言っていいのではないでしょうか。

 -いつの時代もファンの心をつかんできたのですね。今回のOTOTEN2022の見どころ、聴きどころは。

 末永専務 注目を集めている〝3Dオーディオ〟や〝イマーシブオーディオ〟と呼ばれる技術のフォーマットを搭載した再生機器が大集合しており、一斉に体験できる、画期的な場になっています。

 -それは聴き逃がせませんね。

 末永専務 日本オーディオ協会ができたころの音響技術は、モノラルからステレオ〝2D〟へと進化した時代でした。今は〝3D〟に進化しています。さまざまなところで話題にはなっていますが、実際に体験する機会は少ないと思います。ぜひご来場いただいて、各フォーマットのすごさに驚いてもらいたいと思います。

 -ほかに新たに準備された企画はありますか。

 末永専務 オーディオ系の動画配信の世界では〝空気録音〟という手法が盛んに使われるようになりました。会場に足を運べない方のために、コルグ社のご協力により、高音質のインターネット動画配信システム〝Live Extreme〟を使って〝空気録音〟したセミナールームの雰囲気をリアルタイム配信いたします。

 -70周年に関する展示はありますか。

70周年の展示も

 末永専務 70周年の記念コーナーを受付近くに設置し、ラジオを2台使ってステレオ体験をしたことを再現します。各年代のパネル展示もしますので、皆さんで懐かしんでいただけたらと思います。出展各社のイベントやセミナーも充実しています。

 最新のオーディオビジュアルを存分に体験もできますので、皆さまのご来場をお待ちしています。