2025.08.02 象印、「温めムラ」を抑える新型オーブンレンジ投入 時短料理のニーズ対応
「EVRINO」の新CMに出演する俳優の木村佳乃さん
象印マホービンは、庫内容量が30リットルと大きいスチームオーブンレンジ「EVRINO(エブリノ)ES-LA30」を9月上旬に発売すると発表した。底と奥の2カ所から加熱する業界初の独自構造を搭載することで、広い庫内でも「温めムラ」を抑えながら効率よく熱を伝えられるようにした。時短料理を望む消費者のニーズを開拓したい考えだ。
新製品には、マイクロ波を出力するエンジンを2つ搭載する「ツインエンジン構造」を採用した。2方向から加熱することで食材を均一に温め、解凍の精度も高められるようにした。さらに庫内を金属製の角皿で2段に分け、上下の部屋で2品ずつ温めることも可能だ。
そこで威力を発揮するのが、上下に設けた2つの「瞬速センシング赤外線センサー」だ。センサーが1秒ごとに食材の温度を正確に検知し、段ごとに違う温度で加熱する。価格はオープンで、市場想定価格は税込みで13万円前後。
エブリノシリーズは、2022年に販売を開始。初代の26リットルサイズを発売以降、商品のラインアップを拡充してきた。今回、レンジ業界で最大容量となる30リットルサイズを用意し、フルラインアップ体制で強豪がひしめくオーブンレンジ市場に打って出ることにした。
東京都内で7月31日に開いた発表会で、市川典男社長は「日々の暮らしに役立つ家庭用品の専門メーカーとしていろいろな調理器具を開発する中で、ハードウエアとソフトウエアの技術を蓄積し、顧客の視点に立ったものづくりを続けてきた。そのノウハウが新製品に盛り込まれている」と強調した。
会場では、新製品のデモンストレーションを披露。登壇した俳優の木村佳乃さんは、新機能で同時に温めた厚揚げの煮物と豚汁を試食し、生活者の目線で「ちょうどいい温度」と評価。冷凍した500グラムのひき肉をわずか約6分で解凍する様子も見守り、「ほろほろになっている。本当に画期的で、家での料理が楽しみになる」と笑顔を見せた。
3日からは、木村さんを起用した新たなテレビCMが放映。「ツイン(2人)」な木村さんが新製品の魅力を息ぴったりに紹介する。