2022.06.23 NJCが学生支援 参考文献探しなど新サービス開始

 日本事務器(NJC)は、学生・教員の間で参考文献や本のレビューを共有し、それぞれが「学び」に役立てることができるアプリ「BOOK MARRY」(ブックマリー)を、21日から提供開始した。

 同社は、学習での文献活用の重要性や、キャリア形成と人格形成における読書の有用性を重視し、文教事業の主力製品である図書館システム「ネオシリウス・クラウド」シリーズの提供を行うとともに、産学連携プログラムなどを通じ、大学生の読書推進活動も支援してきた。

 今回、新サービスとしてBOOK MARRYを開発、提供開始した。大学側の「学内で備えているさまざまな文献や教育スタッフらの学習リソースをもっと活用してほしい」という課題と、学生の「適切な参考文献の探し方が分からない」という双方の課題解決を目指している。

 開発では、デザイン思考やアジャイル開発でのアプローチも行い、多くの大学と大学生がPoC(概念実証)で協力。京都産業大学文化学部で行われている「むすびわざブックマラソン」プロジェクトでの利用を想定した検証なども行い、アプリの機能改善にもつなげた。

 同サービスは、同じ大学のメンバーに限定して文献や本のレビューを共有、自分の属する学部や学科の教員や先輩学生の評価のみ閲覧することができる。ノイズとなる情報がなく、信頼性が担保された評価のみが蓄積されるため、効率的にレポートのための参考文献探しを行える学習支援ツールとしても期待される。

 価格は月額3万円(税別)から。2023年度中に20機関への導入を予定。