2022.07.28 【ケーブル技術ショー特集】開催にあたって衛星放送協会 小野直路会長

小野 会長

ポストコロナ時代の多ch放送、29日にセミナー開く

 衛星放送協会は、今年で発足から30周年を迎えました。この間に、有料・多チャンネル放送は会員社の努力によって、専門チャンネルならではのコンテンツが視聴者の期待に応え、多彩なサービスを提供する放送メディアに成長しております。

 現在、新型コロナウイルスの影響により、放送メディアは大きな環境変化に直面しています。開催も影響が懸念される中で、7月21日に「第12回衛星放送協会オリジナル番組アワード」授賞式を開催しました。厳しい環境の中で制作者の知恵と技術を駆使した作品が受賞し、テレビの新たな価値を紹介することができました。

 テレワークやタイムシフトなど多様な働き方が定着した一方で、コミュニケーションに不安を抱える方も多いといわれています。暮らしの多様化に対応した放送の情報発信に期待が集まっております。

 衛星放送協会は、今年も主催団体の一つとして「ケーブルコンベンション2022」に参加します。今年のテーマは「Jump! for Our Society~地域とともに、光ある未来へ飛び立とう~」です。当協会では、付属機関である多チャンネル放送研究所によるセミナーを7月29日午前10時から午前11時30分まで東京国際フォーラムホールD1で実施します。「ポストコロナ時代の多チャンネル放送~メディア利用実態の変化から探る」と題して、多チャンネル放送研究所が行った調査を基に、昨今のテレビ視聴動向、メディア利用のトレンドと、その対応について報告します。また、多チャンネル放送研究所所長の音好宏氏、同研究所視聴者研究グループ副主査の清正徹氏、電通の電通メディアイノベーションラボ統括責任者の奥律哉氏によるディスカッションも実施します。

 衛星放送協会では今後も、会員社のコンテンツ制作を推進し、ケーブルテレビの価値を一層高めることができるよう取り組んでまいります。