2022.09.13 IoTカメラで目視点検DX化 460年の老舗がベンチャーとタッグ

ソリューションを説明する岡本社長

 安土桃山時代以来、460年の歴史を持つ老舗のグループ企業が、ベンチャーと連携し、工場、プラントなど向けに、最新のIoTサービスを展開している。

 手掛けているのは、岐阜県・関市に本社置く鍋屋バイテックグループのNBKマーケティング(東京都港区)。グループの創業は1560年(永禄3年)、鋳物が始まり。鍋屋バイテックは現在、機械業界へ要素部品を多品種少量生産で提供することで知られる。そのグループ、NBKマーケティングは主にプラント業界へ、部材やシステムを提供する。

 同社が連携しているのは、沖縄県のベンチャー企業、リルズが開発し、プラントなどの日常目視点検をコードレスIoTカメラで自動化する「LiLz Gauge(リルズゲージ)」。電子情報技術産業協会(JEITA)ベンチャー賞も受けたソリューションで、これを化学・石油・製鉄などに向けた代理店として展開している。人手不足に対応するDXを手軽に導入できるとして、半導体や素材、ビルメンテ関連などに普及する急成長ぶり。防爆対応や定点の熱監視、海外用モデル(北米)対応も計画されており、NBKマーケティングの岡本英一郎社長は「IoTは投資額や手間がかかると思われがちだが、簡単に導入できる低コストなソリューションで貢献したい」と話す。

(14日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)