2022.11.07 【カーエンターテインメント特集 】パイオニア 新端末「NP1」を提案
新たな車載端末としてNP1を体感できる環境も増やしていく
車内Wi-Fiでエンタメ化
パイオニアは、高機能カーナビゲーションシステム「カロッツェリア・サイバーナビ」から、標準ナビ「楽ナビ」、ディスプレーオーディオ、新車載端末「NP1」まで幅広い製品群をそろえて多様化するカーライフの要望に応えるとともに、2019年から提案している車内Wi-Fiでクルマでの移動空間をエンターテインメント化していく。
最近は新車から既販車までナビの装着状況は異なり、利用者によってナビやオーディオに対する要望が異なる。パイオニア販売の齋門良明マーケティング部長は「ラインアップを豊富にそろえることでカーライフに合わせて選んでもらえるようにしている」と話す。
これまでは高性能を売りにしたサイバーナビを先頭に、幅広い人が使える楽ナビを提案してきた。今年はナビとドライブレコーダー、車内Wi-Fi機能などが一つになった全く新しい車載端末NP1を発売し、認知拡大に努めている。
NP1は音声対話のみで操作できる。本体には前方カメラ、車内と後方確認ができるカメラがあり、高性能なマイクとスピーカーを装備。まるで助手席に乗っている人と対話しているような感覚で「一度使って慣れると従来のナビは必要なく非常に便利だ」という。
3月の発売以降、インターネット経由で随時機能が更新され、音声認識や案内などが進化し続けている。カー用品店などで体験会などを実施しながら提案を続けている。「実際に体験してもらわないと良さが伝わらない」ことから、このほど10日間、30日間のお試しプランも用意した。
11月からはサイバーナビの22年モデルを発売。車内Wi-Fiを実現できる唯一のAVナビで、新製品はYouTube動画を直接画面操作して視聴できるようにした。自宅のレコーダー内のコンテンツも遠隔視聴可能。「オンラインで全てがつながるため、キャンピングカーに装着する人も多い」という。高画質と高音質を前面に訴求していく計画だ。
周辺機器も充実している。スピーカーも豊富で、車種専用のツイーター取り付けキットが人気だ。昨年、スズキ・ジムニー用を発売。トヨタ・RAV4、ハリアー用、さらにこのほど、トヨタ・ハイエース用を発売した。「非常に引き合いが多い」という。
リアモニターもモデルチェンジした。天井つり下げ式モニターは高画質化を図るとともに二つのHDMI入力を搭載。他社製品にないHDMI出力も付けた。これによりリアモニターの映像を前席のナビに映せる。「純正ナビ装着車でもリアモニターを軸に映像が楽しめる」とみる。
今後は所有するクルマや要望に応じた提案を加速する。外車や旧車でナビの交換や装着ができない車種にはNP1を、ナビ交換ができる車種はサイバーナビや楽ナビを、スマホのナビに慣れている若者層などにはディスプレーオーディオを訴求するなどしていく。
10月末から若い家族層への認知拡大を目指し「PUI PUI モルカー」とコラボレーションし「カロッツェリア3D ARモルカープレゼント&SNS投稿キャンペーン」を始めた。齋門部長は「キャンペーンや体験会などを通じてカーナビの魅力を伝えていく」と話している。