2022.11.16 【Inter BEE特集】NHKテクノロジーズ 8K 22.2ch音響でライブデモ 高い臨場感や没入感を体感する

リニア編集シンクロナイザー 前面

リニア編集シンクロナイザー 背面リニア編集シンクロナイザー 背面

 NHKテクノロジーズは、「超体験~メディア技術で拓く未来~」をテーマに、6つの製品・ソリューションを展示し、これまでを〝超える〟体験を提供する。

 より伝えられるコンテンツ表現手法の提案として、映像と音声を人工知能(AI)で解析し、字幕を最適なフォントに自動変換表示する「感情表現字幕システム」を、NHKが開発した人の動きをまねる「まねっこどーもくん」とのコラボ展示として紹介。来場者がどーもくんとコミュニケーションしているような体験を提供する。

 IP技術を用いてさまざまなメディアやフォーマットの映像や音声を一元的に収録可能な「IP映音マルチトラックレコーダー」を紹介。複雑なバックアップの系統作成を簡略化し、さまざまなエンコードフォーマットでも混合して収録できる。ブースではIP信号収録・再生装置の8K VICOレコーダーとして展示。

 映像/音声ソリューションとして、①リニア編集機のIP対応版「リニア編集シンクロナイザー」②番組を指定時間通りにオンエアーさせるための自動運行システム「オールインワンプレイアウトシステム」③デジタルTSファイルを丸ごと3カ月保存できる「TS同録装置」④放送IP規格のST2110-30に対応したソフトウエアベースの「放送IP化ラジオ番組送出システム」のラインアップを展示。

 トンネル内などの電波の届きにくい場所でもラジオ放送を楽しめる「AM・FMラジオ再送信ソリューション」を提案。放送波受信による同一周波数中継放送を可能にし、各種補償機能を内蔵した「高機能FM中継装置」と同一番組を同一周波数にて2局以上の送信所から送信して放送エリアを構成する「FM同期放送システム」を紹介。また、「AMラジオ再放送装置(iラジオ含む)」と「FMラジオ再放送装置」も展示。

 音の臨場感を提供する「イマーシブオーディオ」では、22.2マルチチャンネル音響に対応した「MPEG-H 3D Audio(Level4)を用いた制作ツール/ネットワーク配信・受信システムの一体的サービス」を提案。

 今回、渋谷から8K 22.2ch音響コンテンツを配信、ブースで受信し5.1.4chスピーカーに変換/再生するライブデモを実施し、22.2ch音響の高い臨場感や没入感を体感できる。

 参考展示として、IoTを活用した光システム共同受信施設の監視技術を紹介する。