2023.01.11 【電子部品総合特集】「全国電子部品流通連合会」各地区協議会23年取り組み 全国電子部品流通連合会(JEP)東京都電機卸商業協同組合(TEP)屋宮 芳高 JEP会長TEP理事長

屋宮 会長

全国ネットワークを有効活用

 2022年は新型コロナの影響は少し軟化したが、ロシア問題など新たな問題も発生し、部品流通市場はコロナ前の状況まで戻り切ることはなかった。納期の長期化により、顧客の見込み発注が増加し、在庫を積み増しているが、23年はモノの動きが平準化し、コンスタントに流れる安定した状況への回復を願っている。

 在庫過多になるといったん調整が入るが、その先を展望すれば、グリーンエネルギーやEⅤ/自動運転、メタバース関連など有望分野は多い。3年あるいは5年のスパンで見れば、電子部品を必要とする市場は確実に広がる。SGDs(持続可能な開発目標)の観点からも電子部品は大切に使用していかなければならない。そのためにも全国ネットワークを有効活用したい。

 業界では新たな潮流による変化が起きている。われわれも必要な知識を身に付ける必要があり、そのための人材育成を進めていきたい。

 21年にTEP理事長に就任したが、コロナ禍でやるべきことができないケースも多かったため、理事や組合員との話し合いを進め方針を決めていく。

 TEPは若い世代の委員長も増えたため、若い人たちの活躍に期待。女性の活躍の場も広げていかないといけない。会員同士の連携や情報共有を図り、皆に部品業界で働きたいと思ってもらえる魅力ある業界にできるよう話し合っていきたい。

 JEPは22年10月に執行部のメンバーが大きく変わったため、各単組の人たちと話し合い、今後の方向性を決めていく。東北地区の単組の再構築も検討したい。