2023.01.16 対話から顧客満足度アップへ 各地域電器店、点検や役立ち情報を提供

来店客へLINEアカウント開設を呼び掛け

 地域密着と、きめ細やかなサポートをモットーとする地域電器店は、日常における点検活動や困りごと相談はもちろん、SNS(会員制交流サイト)なども積極活用し、暮らしに役立つ情報や商品知識の提供を通じて顧客満足度を高めている。店と顧客の双方向のコミュケーションから、ニーズの把握に努めるとともに省エネ、エコ活動にも貢献する。

 パナソニックショップのスウィートかめみず(大阪市東成区)は、SNSを活用し、顧客満足度を高めている。

 6年前から始めたインスタグラムでは売り出しの模様や店内を写真で紹介。登録者は900人弱で、顧客からは「店の雰囲気がわかる」「リフォームの取り組み状況が理解できた」と好評。3年前から始めたLINEアカウントでは、顧客とのやり取りで故障の状況などを動画で報告してもらうなど、口頭では説明できないことをカバーしている。同店は「イベントの招待もラインで行っているが、反響も良い」と話す。

 パナソニック系のパナプラザカンタケ(北九州市八幡西区)も、公式LINEアカウントを活用。現在は約200の登録者数を誇る。顧客の修理対応や訪問の打ち合わせなどを手元のスマートフォンで確認できることで、顧客の利便性を向上させる。顧客が所有する家電情報の収集もスマホのカメラ機能が役立つと話している。

 パナソニック系のあい電ダイワ・一番館店(山形県酒田市)では、困りごと相談に対応するため、電話番号を記入した「困りごとカード」の配布や、家電製品の保証期間が切れる前の点検活動で顧客の満足度アップに努めている。

 家電の点検活動はテレビ、エアコン、冷蔵庫、洗濯機のほか、エコキュート、IHクッキングヒーターを対象に行っている。保証期間内に顧客宅を訪問し、購入した家電の使用について問題がないか確認している。

 同店は「顧客が大丈夫だと思っていても私たちが見ると、問題があるケースもある。こうした活動によって顧客の満足度が高くなり、次につながる」と話す。

 (17日付電波新聞、電波新聞デジタルで詳報します)