2023.04.07 韓国サムスン、過去14年で最悪 1~3月業績予測 メモリーチップ価格下落で

 【ソウル支局】韓国の世界最大のメモリーチップメーカーであるサムスン電子は、メモリーチップの価格下落の影響を受け、2023年1~3月(第1四半期)の業績が過去14年間で最悪となった。

 第1四半期の連結売上高が前年同期比19%減の63兆ウォン(約6兆2936億円)、営業利益が同95.75%減の6000億ウォンになる見込みだ。

 四半期収益が1兆ウォンを下回るのは、09年以来14年ぶり。

 同社は業績に関する詳細を明らかにしなかったが、メモリーチップの価格下落に歯止めがかからなかったことを主な要因に挙げている。

 市場アナリストは、半導体事業の営業損失が4兆ウォン程度になるとの見通しを示した。

 同社は予想以上に厳しい業績を受け、メモリーチップの減産を開始したことを明らかにした。

 市場調査会社TrendForceによると、メモリーチップの容量超過の影響を受け、DRAMチップの価格は第1四半期に20%下落した。