2023.09.26 高齢者がメタバースを体験 医療サービスの近未来に興味津々

メタバースの体験会に多くの高齢者が参加した=26日、東京都豊島区

メタバースの操作方法について学ぶ参加者=26日、東京都豊島区メタバースの操作方法について学ぶ参加者=26日、東京都豊島区

 医療サービスを革新する可能性を秘めるインターネット上の仮想空間「メタバース」の体験会が26日、東京都豊島区の「IKE・Bizとしま産業振興プラザ」で開かれた。参加した約140人の高齢者たちは、目を輝かせながら質問したり操作に挑戦したりしていた。

 会場で豊島区高齢者クラブ連合会のメンバーたちが、日本IBMと順天堂大学(東京都文京区)が構築した「順天堂バーチャルホスピタル」を体験。アバター(分身)を通じて順天堂医院の実物を模した空間内を探索した。入院患者と家族ら面会者がアバターを操作して仮想空間で交流する「メタバース面会アプリ」について学ぶ機会も設けた。

 日本IBMと順天堂大は、メタバースを用いて時間や距離に縛られない新たな医療サービスを実現しようと共同研究に取り組んでいる。体験会で得られた要望は、今後の研究に役立てたい考えだ。

(後日、電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)