サンケン電気は、3相ブラシレスモーター用ディスクリートモジュール「SMA5146」の量産を始めた。三つのハーフブリッジ回路内蔵や、500VのNチャンネルパワーMOSFET内蔵、低オン抵抗、省面積などの特徴を持つ。

　カーボンニュートラル社会の要求が高まる中、特に白物家電ではインバーター化が加速。高圧3相モーターには高効率化と同時に小型化や低コスト化が求められている。

　新製品は、高圧3相ブラシレスDCモーター向けのMOSFETディスクリートモジュール3相インバーター回路用。低オン抵抗のNチャンネルパワーMOSFETを6個内蔵。パッケージは、省スペース性からかねて強い支持を得ている小型SIP12パッケージを採用する。6個のディスクリート部品で構成するよりも、基板の実装面積を削減できるだけでなく、取り付け工数の削減や信頼性の向上にも寄与する。

　また、低オン対抗（2.4Ω）のパワーMOSFET内蔵で、定格電流は2.5A。同1.5AのSMA5145（既存品）と同様、小型化や低コスト化が求められる家電製品などのファンモーターの駆動に最適。

　SIP12パッケージで基板実装面積は31×4（typ.）ミリメートル、高さ12.6ミリメートル（同）。エアコン、空気清浄機などにも適する。