2023.11.08 【カーエンターテインメント特集】大画面 8インチ以上のナビ製品群が増加 フローティングモデル人気に
ダッシュボードから浮き出るフローティング構造のナビが充実してきた
市販ナビメーカー各社は8インチ以上の大画面ナビの製品群を増やしてきている。純正ナビの大画面化が進む中、市販ならではの大画面として注目されているのが、ダッシュボードから大画面ディスプレーが浮き出て装着できるフローティングモデルだ。
8インチ以上の大画面ディスプレーは、最近の新型車ではそのまま装着できる車種もあるが、そうでない車種には大画面を装着するために周辺パネルなども専用に作らないといけない問題があった。これを車種問わず大画面を装着できるようにしたのがフローティングモデル。パナソニックが初めて市場に投入し業界をけん引してきた。フローティングにすることで既販車も含めて大画面化が実現できる。500車種以上に装着できることも売りになっている。
この動きを受け、大画面ナビの先駆者であったアルパインも車種専用のフローティングモデル「フローティングBIGX」を投入。この1年でケンウッドの「彩速ナビ」、パイオニアの「カロッツェリア・楽ナビ」、デンソーテンの「イクリプス」でフローティングモデルが加えられた。
フローティングはトヨタ・ハイエースでの装着が多い。ハイエースはカスタムして乗る人も多い上、大画面ナビの設定がなく、埋め込み型の大画面ナビの装着もできない。こうしたユーザーの不満をフローティングが解決した形になる。そのほか、小型車や軽自動車など大画面ナビの装着設定のない車種でも人気で、フローティングに限っては既販車での装着が多いという。
車齢も伸びる中で、今後は既販車でもナビ交換の需要が増えてくるはず。いかに大画面ナビへの交換につなげられるか、各社の提案がカギになりそうだ。