2024.02.22 エヌビディア、DC部門で急成長 ソフトにも強み
エヌビディアのサイトから
米エヌビディアが今週発表した2023年11月~24年1月期決算は、市場の予測も大きく上回った。GPUだけではなく、ソフトなども広く手掛けており、生成AI(人工知能)の需要拡大を受けて独走状態にある。
発表では、売上高が前年同期比3.7倍の221億300万ドル(約3兆3100億円)、純利益が同8.7倍の122億8500万ドル(約1兆8400億円)で過去最高を計上。
事業別で売上高をみると、データセンター(DC)部門は3Qが同約5倍の184億400万ドル。通年も前年比約3倍の475億ドル。年度後半にかけて勢いがさらに高まっていることがうかがえる。同社はアマゾンやグーグルなどの各社との提携を深めており、それらのテック大手を含め、生成AIの学習や推論に使うGPUなどの需要が急伸長している。
祖業であり元来の主力であるゲーム部門は、3Qが前年同期比56%増の28億6500万同rで、過去最高を更新した。通期でも前年比5%増の104億ドル。ただ、DC関連の需要急拡大で、ゲーム部門の比重は下がっている。
また自動運転技術などに関連する自動車部門は、3Qは前年同期比4%減の2億8100万ドルだった。通期では前年比21%増の11億ドルだった。
ジェンスン・フアンCEOは「コンピューティングと生成AIの加速は転換点を迎え、世界中の企業、業界、国々で需要が急増している」とコメントした。
(23・26日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)