2020.06.09 21年春のNHK朝ドラ「おかえりモネ」17年ぶりに宮城県が舞台に
【仙台】21年春のNHK連続テレビ小説に「おかえりモネ」が決まった。
「海の町」宮城県・気仙沼に生まれ育ち、「森の町」登米で青春を送るヒロインが、気象予報という「天気」にとことん向き合う仕事を通じて、人々に幸せな「未来」を届けてゆく、希望の物語。
宮城県が舞台となった連続テレビ小説は、第70作の「天花」以来17年ぶり。
物語は、宮城県気仙沼湾沖の自然豊かな島で、両親、祖父、妹と暮らしていた永浦百音が14年春、高校卒業と同時に気仙沼を離れ、一人登米市に移り住むことに。
大学受験にことごとく失敗、将来を模索する百音は新天地で林業や山林ガイドの見習いの仕事を始める。
そんな百音に、ある日転機が訪れ、「天気予報は未来を予測できる世界」と教えられ、深く感銘を受ける。
一念発起し気象予報士の資格を取ろうと猛勉強を始める。くじけそうになるが、登米で地域医療に携わる若手医師や地元の人たちに支えられ、難関を突破する。
上京し、民間の気象予報会社で働き始め、仕事が実に多義にわたることを知る。
日々の天気や防災はもちろん、漁業、農業、小売業、インフラ、スポーツ、様々な事情を抱えた個人・天気次第で人の人生が大きく左右されることを痛感した彼女は、先輩や同僚に鍛えられながら、失敗と成功を繰り返し、成長してゆく。
数年後、予報士として一人前になった百音は、大型台風が全国の町を直撃するのを目の当たりにする。
これまでに得た知識と技術を生かし、何とか故郷の役に立てないかと思った彼女は、家族や友人が待つ気仙沼へと向かう決意をする。今を生きる全ての人に捧げたい「現代ドラマ」。
ヒロイン永浦百音役の清原果耶さんは、「『私、10分先の未来を予測したいです!』百音ちゃんのその言葉に私は励まされました。あの時ああすればよかった、なんて考えてしまうことも少なくないような世の中で、力強く生きる彼女だからこそ、開ける空があるのではないかと思っています」。
また、「気象予報士の仕事を通して助けられる誰かを、大切な人を笑顔にしたい。そしてドラマを観てくださる皆さまそれぞれに、芽生える朝が来ますよう今一度、作品創りの尊さとしっかり向き合いながら、スタッフ・キャストの皆さまと誠心誠意お届けしてまいります」とコメントした。