2024.12.24 「電器店始めたい人増やす仕組み作りを」 連雀でんき(東京都三鷹市) 山本眞一郎社長
後継者不足の問題を指摘する山本社長
家電は売って終わりではない。買ったら誰かが運んだり、設置したりしなければいけない。だから〝町のでんき屋〟はこの世に必要な仕事だと考えている。
しかし、最近地域電器店はさまざまな理由で廃業する人が多い。その一つに後継者不足という問題がある。新しく事業を始めようとする人が少ないし、子どもや従業員がいないと、年を取ってから仕事を続けるのが難しい。後継者の問題が解決しないままでは、町から地域電器店が無くなってしまう。
これからは、電器店を始めたいと思う人が増える仕組みを作るべきではないかと考えている。店で働く人が入れ替わっても、事業を継続できるようにすることが大切ではないだろうか。忙しすぎて私生活に影響が出ないようにしたり、売る人のパーソナリティに頼らない商品の売り方を作ったりするべきだと思っている。
もちろんその人の個性を生かした商売のあり方を否定したいわけではない。しかし、地域電器店に就職するための入り口を広くして、もっと自分にもできるかもしれないと思ってもらえる必要がある。
安心して就職することができるような、サラリーマンのような人でも店を回せる仕組みを作りたい。