2025.01.21 【半導体/エレクトロニクス商社特集】エレクトロニクス商社 25年の経営戦略 マクニカ 原一将社長
原 社長
革新的な先端テクノロジーを実装
マクニカは、従業員の3割を占める技術者と、世界26の国・地域に92拠点を有し、国内外を問わずシームレスに同等水準のサービスを提供。最先端テクノロジーを世界中から見つけ、技術力を武器に、さまざまな課題解決に応える。
マクニカHDも、「JPXプライム150指数」「JPX日経インデックス400」の構成銘柄となるなど存在感を増す。
半導体事業は、世界市場の80%を占めるトップメーカー21社中16社と代理店契約を結び、市場シェアは日本で1位、世界5位。AI(人工知能)インフラの主要コンポーネントであるコンピューターからネットワーク、ストレージまでエンドツーエンドで提供するなどAI関連の取り組みも強化している。
ネットワーク事業は、外部公開資産を狙ったサイバー攻撃対策向けに、攻撃の起点となり得るポイントを可視化するオリジナルASMサービスを積極的に展開。アジア、中東を中心に13カ国・地域へ展開し、各国の市場特性に合わせた製品も提供する。
CPSソリューション事業では、スマートシティー/モビリティーが躍進。建設車両・物流車両の遠隔操作が可能となる機能を追加したマクニカ製遠隔監視システムを活用して現場の人材不足解消を図り、これまでにない新しい働き方改革をサポートする。
サーキュラーエコノミーでは、次世代型太陽電池として世界で注目されるフィルム型ペロブスカイト太陽電池の実用化に向けた実証を横浜市の大さん橋デッキで実施中。環境省のサポートを受け、国内でも最大規模の取り組みとなっている。
このほかスマートマニュファクチャリング、CPSセキュリティー、ヘルスケア、フード・アグリテックなど、合わせて6テーマに取り組む。
「パーパスである『変化の先頭に立ち、最先端のその先にある技と知を探索し、未来を描き〝今〟を創る。』の下、『先端技術をみんなのものに。』のスローガンを定めている。革新的な先端テクノロジーを世界中から取り入れ、お客さまに使いやすいように実装していきたい」(原一将社長)。