2025.03.26 車の「光」、進化支えるLEDドライバー 米新興が新製品
高性能な車載用LEDドライバーを開発
車載向け半導体などを開発する新興の米エレベーションマイクロシステムズが、高性能LEDドライバー4製品を開発した。LEDランプの搭載が進む自動車向けとして、最先端の熱管理や診断、堅牢な障害保護などの機能を備え、信頼性とパフォーマンス向上を実現する。
LEDの普及により、自動車のヘッドライトやテールランプのデザインは大きく進化。特に流れるような光を放つウィンカーなど、視認性とデザイン性を兼ね備えたLEDの需要が拡大している。同社は電気自動車(EV)向けの高電圧電源管理ソリューションで知られ、車載用LEDドライバーでも高効率と省エネ性能を追求している。
新製品の1つである「EV5400」は、最大42Vの入力電圧に対応した 4チャネルリニアLED 電流ドライバー。出力電流はチャネルあたり最大150mAまで外部からプログラムすることができる。熱ストレスを最小限に抑えるダイナミック・ヘッドルーム・コントロール (DHC)を備え、過熱条件の障害検出回路を内蔵している。障害ピンにより、並列回路でデバイスを無効にし、システムの信頼性を高めることが可能だ。
車載LEDは今後、ヘッドライトやテールランプにとどまらず、自動運転車の外部コミュニケーション用途などへの展開も期待されている。車載LEDの進化は、デザイン性と安全性の両立にもつながってきそうだ。
<執筆・構成=半導体ナビ>