2025.04.28 コニカミノルタ、25年度は成長基盤の確立へ 中長期の成長の芽創出
コニカミノルタの大幸利充社長兼CEOは、24日に開催した中期経営計画の進捗(しんちょく)の説明で「事業の選択と集中と収益基盤の強化を進め、2024年度で経営改革を完遂できた」として、「25年度は、26年度以降の持続的成長に向け、成長基盤の確立を図る」と強調した。
同社は、23年度から25年度の現中期経営計画を推進している。大幸社長は「24年度は過去から決別し、戦略的新規事業の位置づけを見直し、事業の選択と集中を実行した」と振り返った。現中期経営計画は①事業貢献利益の増大②事業の選択と集中による収益基盤強化③事業管理体制の強化―を柱としている。
これまでの成果については、「成長を支える基盤づくりでは、減損モニタリングの見直し・強化などを行った。また、成長に向けた変革では、新規事業開発のプロセスの見直しを行った」と説明。さらに、企業文化の変革にも取り組み「意見の傾聴、議論ができる風土醸成を図った」ことも強調した。
事業の選択と集中では、プレシジョンメディシンの事業譲渡完了、大手グローバル企業のマーケティング部門を対象としたMPM(マーケティング・プリント・マネジメント)の事業譲渡、光学コンポーネントの中国生産子会社1社の持ち分譲渡や、DW-DX事業、画像IoTソリューション事業などの戦略方向性の再設定などを実施... (つづく)