2025.08.07 ソフトバンクGの4~6月連結 増収・4年ぶり黒字

 ソフトバンクグループの2026年3月期(25年4~6月)連結決算は、最終損益が4218億円の黒字だった。1742億円の赤字だった前年同期から大きく改善した。黒字は2021年以来4年ぶり。売上高は前年同期比7%増の1兆8203億円、税引前利益は同205.7%増の6899億円。

 人工知能(AI)関連企業に投資する新興企業に投資する「ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)」が好調だったほか、米半導体大手エヌビディアの株価上昇で投資利益が伸びた。

 投資利益は4869億円。エヌビディア株で2097億円の利益を計上した一方、Tモバイル株で4019億円、アリババ株で1715億円の投資損失があり、前年同期比728億円減となった。SVF事業の投資利益6602億円。米オープンAIには75億ドルを出資した。

 同社は米オープンAIやオラクルともにAI(人工知能)インフラに巨額の投資を行う「スターゲイト・プロジェクト」を明らかにしているほか、オープンAIと合弁会社を設立し、最先端AIサービス「クリスタル・インテリジェンス」の開発を進めている。

 取締役専務執行役員の後藤芳光氏は「年内に10億AIエージェントの構築を目指す」と力を込めた。