2025.09.11 【抵抗器特集】ツバメ無線 可変抵抗器、ジョイスティックなど力

 ツバメ無線は、創業96年の歴史を持つ可変抵抗器専門メーカー。技術力や品質に定評があり、事業の三本柱である可変抵抗器、ジョイスティック、スリップリングは国内大手メーカーはもとより欧米のメーカーに輸出され需要が伸びる。研究試作にも気軽に対応する。

 可変抵抗器は回転型、スライド型があり音量調整、調光器、電動工具の回転調整、リニアセンサーの需要が伸びる。

 ジョイスティックは可変抵抗器の技術を応用しレバー一本でXYの2次元操作ができる。超小型の「TX-13RPSR」は内視鏡や手術支援ロボット向けで活躍。小型の「TX-26PRR」は監視カメラやゲーム機器、ラジコンヘリ、ラジコンカー、ドローン、クレーンなど遠隔操作用途で実績が高い。シンセサイザーなど幅広く新分野でも使用される。ブーツ付きで高精度の新製品「NTX-262RAHS」「NTX-262RAVN」はレバー操作角度を38度と狭くし自動復帰のばねをレバーにはめ操作精度とライフを大幅に向上させた。XYZの3次元ジョイスティックも開発している。

 スリップリングは固定側から回転側に電気や信号を供給。360度旋回しカメラ一台で空港の高い天井からの広域監視やマンションの出入り監視を可能にする。高周波ケーブル付き、4K信号用、LEDの光ファイバー付きも開発されつつある。高性能の新製品「SRG-27-6CLL」は低摺動(しょうどう)ノイズと回転ライフが従来機種の10倍以上になる方式で日本・米国の特許が認められた。