キヤノンは、家庭用インクジェットプリンター「PIXUS（ピクサス）」シリーズの新製品4モデルを10月23日に発売する。仕事や学習、趣味など幅広い用途に対応し、家庭用プリンターの新しい世代を打ち出す。発売40周年を迎えた同社は、今回のモデルを“家庭用プリンター第4世代”と位置付け、AI（人工知能）時代にふさわしいプリント体験を提案する。

　新製品は、フラグシップモデルの「PIXUS XK510」のほか、「XK140」「TS8930」「TS7630」の計4モデル。文書や写真など多様な印刷ニーズに応える仕様とした。

　インクジェットプリンターの2024年国内市場は約230万台とされる。年賀はがき需要の減少により家庭用市場は縮小傾向にあるが、ビジネス用途は堅調で、テレワーク拡大により家庭内印刷の需要も底堅い。こうした環境下で、高画質で多機能なプリンターへの期待が高まっている。

　新製品は、文書印刷に適した顔料インクと写真印刷に適した染料インクを組み合わせたハイブリッドインクシステムを採用。文書も写真も高品質に仕上げることができる。さらに、使いたい機能へ直感的にアクセスできる操作画面「Switch UI」を全モデルに搭載し、XK510ではリアルな写真アイコンを用いて上質感を演出した。

　新製品の登場に合わせ、キヤノンプリンターと連携する無償サービス「MyPrint With（マイプリントウィズ）」の提供も開始する。

　MyPrint Withでは、登録ユーザーに対し、ネットワーク接続の不具合時にアラート通知を行うほか、チャットボットによるサポート機能も提供する。