2025.10.22 電力需給の調整力創出 東北電力DRサービスとシャープ製蓄電池が連携
シャープエネルギーソリューション(大阪府八尾市)は22日、東北電力が提供するDR(デマンドレスポンス)サービス「東北電力機器制御型ecoチャレンジ 節電チャレンジ(機器制御型)」と、シャープ社製蓄電池システムの連携を20日に始めたと発表した。
シャープの家庭用蓄電池システムは、クラウドHEMS(ホーム・ エネルギー・マネジメント・システム)サービス「COCORO ENERGY(ココロエナジー)」と合わせて導入することで、各家庭の生活パターンや太陽光発電の発電状況などをAI(人工知能)が学習。発電した電気を効率的に自家消費し、顧客の電気代削減に貢献する。
今回の連携により、平常時はCOCORO ENERGYが効率的に電力の自家消費の制御を行い、DR制御時には東北電力の制御計画に基づき、顧客に代わってシャープが蓄電池を遠隔制御することで、電力需給バランスの調整などに貢献する。
顧客には、東北電力よりDR制御の対価として会員制Webサービス「よりそうeねっと」のポイントが付与される。
市場では、再生可能エネルギーの導入拡大にともない、電力需給バランスの調整の重要性が増している。
電力会社各社は、ピークシフトや需給調整を目的としたDRサービスを提供しており、家庭用蓄電池を活用した需要側の調整力の創出に注目が集まっている。






