2025.10.22 台湾ASE 米ADIのペナン工場買収へ

ASEが買収するADIのペナン工場

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 台湾の大手半導体パッケージング企業ASEテクノロジー(日月光半導体)は、米アナログ・デバイセズ(ADI)のマレーシア・ペナン工場買収でADIと合意した。買収額は不明だが、25年第4四半期に調印、買収完了は26年上半期の予定。今回の買収合意にはASEがADI向けに半導体製品の受託製造サービスも含まれる。

 ASEのティエン・ウー最高執行責任者(COO)はADIのペナン工場買収について「今回の買収は当社の世界の製造機能拡張につながる」と語った。

同時にウーCOOは「高性能アナログIC、ミックスド信号ICとデジタル信号処理プロセッサー(DSP)などのパッケージングとテストで当社とADIの協業は継続される」と述べた。

 一方、ADIのグローバル運用・技術担当のビベック・ジェイン執行副社長(EVP)は「(ペナン工場の)製造容量と生産能力拡大で今後も協業していきたい」と話した。1994年設立のADIのペナン工場は従業員2300人、建物面積68万平方フィート(約20万平方メートル)、増幅器、プロセッサー、データコンバーター、DSPなどを生産している。グローバル展開しているASEにとって今回の工場買収は、ICパッケージングとテスト工程の一層の拡大につながることになる。