2025.11.21 日亜化学とイルミメディカル 超小型レーザー光源搭載カテーテルを共同開発 体深部への光治療を可能に
血管内レーザー照射システムのイメージ(出所 日亜化学工業)
日亜化学工業とイルミメディカル(名古屋市守山区)は、両社が保有する「次世代レーザー光源技術」と「カテーテル型光治療技術」を組み合わせた、血管内レーザー照射システムの共同開発を進めている。
これまで、光線力学療法や光免疫療法など、医療への光の活用は、体表面や内視鏡到達可能な範囲に限られており、脳や膵臓、肝臓などの体深部に光を届けるには、開頭・開腹といった侵襲的な手術が必要だった。
両社は、超小型光源を先端に搭載するカテーテルを開発し、血管経由でターゲット部位にアプローチして、低侵襲に体深部に光を届けるシステムを開発している。両社の取り組みは、従来のカテーテルが持つ「焼く・切る・置く・測る・吸う・薬を届ける」に「光を届ける」という選択肢を新たに加えた。体深部への光照射を低侵襲で実現し、患者の身体的負担を大幅に軽減できる。
製品の特徴・優位性は、世界最小クラスの超小型半導体レーザー光源により、細く柔らかなカテーテルを実現し、体の奥深くまで光を届ける(特許出願済み)。体深部で安全に狙った部位に正確に光照射(同)、薬剤の吸収特性に応じた任意波長(例:664、690、730nmほか)、光の質、照射方法の提案が可能。









