2025.12.08 東芝テック、AIで防犯・省人化 スマートストア実装を加速

支払い漏れ検知システム

 東芝テックは、画像認識AI(人工知能)など先端技術を活用し、小売業向けスマートストア推進に向けたソリューションの提供を本格化している。店舗の利便性向上と業務効率化の両立を目指す。

 同社は、複数の小売企業やパートナー企業との協業、次世代スマートストア「NEXMART 01 GO」での実証実験を通じ、各種スマートストアソリューションを開発してきた。

 フルセルフレジ不正検知システムでは、画像認識AIがPOSシステムの状況とカメラ映像を解析し、セルフレジ利用時のスキャン漏れをリアルタイムに検知・報知することでロス削減を支援する。実証で培った高精度な検知技術に加え、消費者やセルフアテンダントへの通知方法を柔軟に設定できるのが特長だ。

 このほか、支払い漏れ時にセルフアテンダントへ通知する支払い漏れ検知システム、セルフレジの空き状況を把握して自動案内するセルフレジ空きレジ案内システム、年齢確認を遠隔で行う「年齢制限解除機能」を搭載したリモートアテンダントシステムなどを開発している。

 同社は、現場ニーズに応じた機能拡充を進め、スマートストアソリューションのラインアップ強化を通じて、小売業の人手不足や業務効率化など社会課題に応えていく方針。