2025.12.16 NHK大阪局がセミナーで「放送100年の歩み」紹介 近畿総合通信局など主催

大阪市内で開催された「放送セミナー」

 総務省近畿総合通信局と近畿受信環境クリーン協議会は12日、大阪市内で「放送の今昔」を題材にセミナーを開いた。NHK大阪放送局視聴者リレーションセンターメディア展開部の東條允敏部長と総務省情報流通行政局放送技術課の根本朋生課長が登壇した。

 NHK大阪放送局(JOBK)の東條部長は、6月1日に放送開始100周年を迎えた同局の成り立ちを紹介した。ラジオ放送は、船場の三越呉服店、現在の商業施設「北浜プラザ」屋上からスタート。当時の放送内容は、株式や米、錦糸、砂糖などの相場情報が中心だったという。

 さらに東條部長は、連続ドラマ制作の歴史についても解説。「BKは独自性を打ち出しながら朝ドラ制作に力を注いできた」と振り返った。現在放送中の連続テレビ小説「ばけばけ」は、同局制作の49作目。朝ドラでは主に女性にスポットを当てる一方、お笑いや歴史番組などでも東京と異なる視点で作品づくりを進めてきたという。

 根本課長は「放送行政の最新動向」をテーマに講演。インターネットの普及で放送メディアの市場規模が縮小しつつあるという分析結果を紹介した。