2025.11.04 九州・山口ベンチャーアワーズ、グランプリはiCUREX
今年の受賞者と関係者で記念撮影
九州・沖縄・山口各県と九州経済同友会など企業の団体、福岡証券取引所で構成される九州・山口ベンチャーマーケット実行委員会は、「九州・山口ベンチャーアワーズ」を、福岡市中央区のワンフクオカビル6階のホールで開催した。今年は18社と例年の倍近い九州・山口各県のスタートアップが、バイオやAI(人工知能)、医療、カーボンニュートラルなど力のこもったビジネスプランを発表した。
グランプリは、製品、サービスに新規性があり、実現可能性や市場性など今後の成長が期待できるものとして、医療用ヒドロゲルの研究開発を行っている鹿児島大学認定ベンチャーのiCUREXが受賞した。iCUREX社長の武井孝行鹿児島大学教授は「起業して、どうやってビジネスにつなげていくのか、研究室の学生に背中を見せながらやっている。これをさらに引き継いでくれるように努めていきたい」と語った。
このほか優秀賞にUromics(熊本)、FOREST SEMINAR(大分)、地域活性化賞にLINK SPIRITS(鹿児島)、GXベンチャー賞にCarbon Xtract(福岡)、CICFukuoka賞にCarbon Xtract、KOALA Tech(福岡)、NICT賞にHerLifeLab(沖縄)が入賞した。NICT賞は、総務省とNICTが主催する「起業家万博」の出場権が付与される。
講評で日本ベンチャーキャピタル協会特別顧問の中野慎三氏は、「昨年はディープテックがすごく増えてまさに転換点と話したが、今年はさらにそれが進んだと感じている」と話した。
プラン発表の後に、みらい創造インベストメンツの岡田祐之社長が「スタートアップがVC(ベンチャーキャピタル)から資金調達を受けるに当たってのポイント」をテーマに講演。ピークの2022年ごろに比べ、スタートアップを取り巻く環境は厳しく、同時にVCも厳しくなっていることを指摘した。23年以降のディープテックで上場したベンチャーはほとんどバイオ・医療か宇宙関係で、投資を受ける側はVCの投資行動への理解も必要とした。スタートアップ自体がプラットフォ―ムになる新しい成長の在り方も示唆し、「厳しい時代にこそ、挑戦する人が未来をつくる」とエールを送った。





				
							
				
							
				
							
				
				
				
				
				
				

 
 
 
 
 
 
 
