2025.12.16 米テラダイン、ミシガン州にロボット新工場を来年開設 3200万ドル投資
テラダイン・ロボティクスの工場内のイメージ
米テラダイン・ロボティクスは、今後製造業の発展に力を入れる米国や中南米のロボット需要に備えて、ミシガン州デトロイト近郊に新たな生産センターを来年開設する。
新しい施設では、同社子会社のユニバーサル・ロボティクス社(UR)の「cobot(コボット)」と呼ばれる産業用協働ロボットを生産。将来的には、同じく子会社のモバイルインダストリアル・ロボティクス社(MiR)の製品も生産する見通しという。同施設は工場以外にも、地元の顧客が利用できるトレーニングセンターやサービス拠点としての役割を果たす。
新工場は、デトロイト周辺の同社事業の拡大につながるほか、今後数年以内に200人以上を雇用してミシガン州やミッドウエスト地域、最終的には全米の先進製造技術をサポートすることになりそうだ。同社は投資額を明らかにしていないが、ミシガン州知事公室によると、同州からの270万ドルの助成含めて総額3200万ドルを投資する見込み。
テラダイン・ロボティクスのジャンピエール・ハサウト社長は「新施設は米国先進のロボット産業の成長をサポートすることになる。自動化と人材教育に投資することで、米国の製造、ロジスティクス、倉庫業務などのニーズに対応したい」とコメントした。
同社の本社は、マサチューセッツ州ノースレディングとデンマークにR&Dセンターを置いている。URとMiRを傘下に置くことで、業種や労働力、職場環境に応じて多様なロボット供給が可能になるという。










