2025.12.23 熊本高専で合同企業勉強会、高専生と企業つなぐ 電波新聞社
各社からのプレゼンテーションのもよう
熊本県合志市にある熊本高等専門学校熊本キャンパスで、電波新聞社が主催する合同企業勉強会が、制御情報システム工学科で開催された。高専生と企業をつなぐ高専就職支援事業の一環で、同科4年生40人が参加した。
企業側はdSPACE Japan(東京都品川区)、日鋼設計(広島市安芸区)、電盛社(熊本市中央区)、コベルコソフトサービス(神戸市灘区)、ミハル通信(神奈川県鎌倉市)、トプコン(東京都板橋区)の6社が参加。前半は人事担当者などが各社の事業概要や福利厚生、新人への研修体制などを紹介した。後半は技術者も交えた座談会形式で、学生は各企業をローテーションしながら、技術面やワーククライフバランスなど、より詳しい内容を聞いた。
4年生の後期からはキャリアデザインの科目もスタートするが、最近は高専生も半数近くが進学希望だという。担任の西村勇也准教授は、「現在は氷河期に比べ恵まれているが、受け身になりがち。志望の業種や職種がまだ漠然としているので、こういった勉強会で企業に広く触れられる機会はありがたい」と話す。
参加した学生からは、各社紹介の後に、興味のある企業を座談会形式でより詳しく聞けるスタイルが好評。就職希望だが業種や職種が絞り込めていなかったという学生は、具体的な話を聞くことで、方向性がつかめたという。地元か県外か迷っていたという学生は、「地場企業を含めた各地の企業から話を聞くことができてよかった」と話した。
ミハル通信の担当者は、これまで少なかった高専生との接点を求めて参加。BtoBの事業が中心のため、認知度向上にもつながっているとし、製品やソリューションについて、技術者が直接解説、質問に答えていた。









