2026.01.01 【家電総合特集】オーディオテクニカ 感性を響かせる音とともに、今こそ“アナログ”の価値を 松下和雄代表取締役社長
松下代表取締役社長
当社はカートリッジを創業以来の事業として、音響機器の可能性を追求し、世界中に製品を届けてきた。人間の感性と人間らしさこそが豊かさの源泉とする信念のもと、独自の「アナログ」観を育み、多様な音体験を創造してきた。2026年はさらに進化し、グローバルな視点で新しい価値を創出しながら、音を通じて人と人をつなぐ未来を築いていく。
25年は「アナログ再元年」と呼ぶにふさわしい年だった。独自のVM型カートリッジを9年ぶりに刷新した「AT-VMx」シリーズをはじめ、デュアルムービングコイル(MC)型も11年ぶりにモデルチェンジし、「AT33x」シリーズとして展開した。AT33xは、ステレオカートリッジ3モデルとモノラルカートリッジ2モデルをラインアップする。
透明な筐体を採用したターンテーブル「AT-LPA2」がオーディオ総合展「OTOTEN2025」で高い評価を得た。ヘッドホンでは開放型「R」シリーズやフラッグシップ「ATH-ADX7000」を発表し、複数の専門誌アワードを受賞した。スター・ウォーズをモチーフにした限定モデルも世界中で大きな反響だった。
業務用機器は、映像と通信のプロフェッショナル展「Inter BEE 2025」で当社初となるネットワーク対応スピーカーを披露した。新たな取り組みとして、音と光を融合したターンテーブル「Hotaru」を発表。世界的デザイン賞を受賞し、聴こえに寄り添う新ブランド「audio-technica MIMIO」も始動した。
感性に訴えかけるさまざまなイベントも実施した。3回目となる当社主催のアナログの魅力を発信するイベント「Analog Market」を築地本願寺(東京都中央区)で初めて開催。過去最大の来場者数を記録した。子ども向けの音体験イベントや教育支援活動も継続し、モータースポーツの世界選手権「MotoGP」では公式マイクロホンプロバイダーとして新たな可能性を示した。
デジタル化が進む今だからこそ、人間の感性やアナログの価値が重要。変化に寄り添いながら、新しい価値を生み出し、心を震わせる感動と幸福を届け続けることこそが、われわれの大切な役割であり、守るべき使命だ。








