2025.11.21 Inter BEE 2025に1079社 映像・音響・通信の最先端が集結
会場は多くの人出でにぎわいをみせる
日本随一の音・映像・通信のプロフェッショナル展「Inter BEE 2025」が、幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催されている。日本最大級のメディア総合イベントとして、国内外から昨年より21社増となる1079社・団体が出展した。主催は電子情報技術産業協会(JEITA)。会期は21日まで。
61回目となる今年は「新しい進化のスタート」をテーマに掲げ、「コンテンツ」を核とした「つくる(制作)」「おくる(伝送)」「うける(体験)」の全領域を対象に構成。最新の映像・音響機器、制作システム、アプリケーション、ソリューション、次世代技術が展示され、業界の将来像と技術潮流が示された。
会場には「プロオーディオ部門」「エンターテインメント/ライティング部門」「映像制作/放送関連機材部門」「メディア・ソリューション部門」の4エリアを設置。AIやクラウド、IP、バーチャルプロダクション、リモート制作ソリューションなど、映像制作の高度化・効率化に寄与する多様な技術が披露された。
放送業界でIP化が加速する中、企業連携によりMoIP(メディアオーバーIP)とソフトウエア化による制作DXを提案する「INTER BEE DX×IP PAVILION」には多くの来場者が集まった。約40社による機器連携展示に加え、AIやクラウド、セキュリティーを取り入れた次世代制作の実例が紹介され、技術セミナーも盛況だった。
昨年創設された、注目製品を表彰する「INTER BEE AWARD」では11社が受賞。審査委員長の為ケ谷秀一氏は「メディアが放送やネットを含めて普遍的に広がり、新しい技術が投入される未来に期待したい」と述べた。
プロオーディオ部門はゼンハイザージャパンがグランプリ、松田通商が準グランプリを受賞。放送・メディア部門では、ハードウェアとソフトウェアのグランプリにソニー、準グランプリにキヤノンとアンバーサインの2社が選ばれた。トータルソリューション部門は平和精機工業がグランプリ、Harmonic Japanが準グランプリを受賞した。
エンターテインメント/ライティング/映像表現部門では、グランプリにレッドクリフ、準グランプリに五常を選出。さらに今年新設された次世代を担う企業に贈られる審査委員会賞には、テレビ朝日クリエイトとブラックマジックデザインが選ばれた。











