2026.01.03 【放送総合特集】国際電気・齋藤拡二執行役員 プロダクト本部本部長 FPU好調で国内シェア首位 放送設備の更新需要を着実に獲得

 2025年の国内は、地上デジタル放送設備のサテライト送信装置やSTL/TTL/TSL装置、FPUの売り上げが堅調だった。中でも、FPUは民放での共同購入が進む中、高い性能や操作性を評価してもらい、業界1位のシェアを獲得している。自動車とインフラなど車とさまざまなモノと通信する「V2X通信」の5.9GHz帯割り当てに伴い、STL/TTL/TSL装置の更新需要が高まったことも追い風となった。

 放送市場をはじめ、さまざまな業種の現場で問題となっている人手不足を解消するソリューションに取り組んでいる。山間部などの遠隔地にある設備の保守を省人化するソリューションとして、センサーやカメラで設備や周辺環境の状態を収集し、設備の障害や異常を人工知能(AI)で検出できる「ファシリティマネジメント」、機材探しや棚卸しなど間接業務の工数を削減するソリューションとして、機材に取り付けた位置測位デバイスによってリアルタイムで機材の位置を特定できる「物品管理ソリューション」に取り組んでいる。

 海外は、ブラジル国営放送局や公共局の放送エリア拡充に伴い、設備投資が活況にある。新しい地上デジタル放送方式「TV3.0」への移行に向け、現地子会社で本方式に対応した製品を開発・製造し、販売している。

 フル4Kスタジオカメラやボックスカメラに対し、3板センサーによる高い色再現性やグローバルシャッターによる動体の低歪み撮影は米国や欧州で評価された。

 26年は、国内では地上デジタル放送設備の更新需要への対応に継続して取り組む。1.2/2.3GHz帯の新型FPU(双方向通信タイプ、小型軽量タイプなど)の開発を進め、更新需要への対応を加速させていく。海外では南米で放送設備、米国、EU、APACで放送カメラを中心に、より多くのお客さまに高品質な映像製品を提供していく。

 当社は、75年にわたり無線通信製品や映像製品をさまざまな現場へ提供し、経験・ナレッジを培ってきた。これらをコアとして、無線通信×センシング×AIを総合的に活用し、現場で働くフロントラインワーカーをDXで支援することで、社会の安心・安全に貢献する「無線通信トータルエンジニアリングカンパニー」を目指していく。