2026.01.12 【家電流通総合特集】東芝コンシューママーケティング 鈴木新吾代表取締役社長 「白物家電=東芝」、ブランド確立へサービス強化
鈴木社長
当社はエアコン、冷蔵庫、洗濯機、オーブンレンジ、炊飯器、掃除機の6商品を主力として展開している。2025年の市場は、物価高騰などの影響で白物家電に販売意欲が向かいにくく、冷蔵庫や洗濯機が前年を下回った。エアコンは、省エネ基準が引き上げられる「2027年問題」に加え、補助金が出ていることもあり、プラスで推移している。当社も市場と同じように増減したが、炊飯器やエアコンは伸長し、全体的にプラスとなった。
前年割れした冷蔵庫は、高齢化や一人暮らしなどが増えているため400L以下は好調。モデルミックスが必要になっている状況だ。洗濯機も前年割れだが、ドラム式洗濯乾燥機が伸びるなど、マイナスな話ばかりではなかった。
エアコンは好調だ。18年ごろ真夏にエアコン工事が集中して、顧客に工事を長期間待ってもらうことがあった。そこから早期買い替えが進み出し、25年は春先から購入の動きがあった。反対に繁忙期の7月が大きく下がったが、9~11月は東京都の省エネ家電向け補助金「東京ゼロエミポイント」の活用で大きく伸長した。
10月下旬には、体験型の新商品研修会「東芝体験勉強会」を開催した。各新商品の販売時期が異なるため、販売店が紹介ポイントを一度に押さえられるよう商戦期前の春と秋に取り組んでいる。商品の機能や性能などの技術面だけではなく、デザインや利用者の生活シーンにつながる提案ができるよう紹介した。家電商品を体験できるカフェも初めて用意し、実際の調理時間などを体験できるようにした。来場者には好評だったため、今年も実施する予定だ。
26年は、以前から力を入れてきた主力6商品の取り組みを中心に成長を目指す。
当社は、東芝ライフスタイル全体として「白物家電といえば東芝」というブランドを確立しようと23年から取り組んでいる。その一環として、俳優の反町隆史さんを起用したコマーシャル(CM)放送を始めた。小型商品や発売前商品など6商品全てを放送しているのは当社のみだと思っている。東芝ブランドを再度輝かせるためにも、若年層をターゲットにブランドの若返りを進めている。
25年8月にはShibuya Sakura Stage(東京都渋谷区)にプロダクトデザイン(製品意匠)の創出と情報発信のための共創拠点「Tokyo Design Center(TDC)」を開所した。東芝ブランドの生活家電をグローバルに発信することを目的に開設したもので、渋谷の若年層やクリエーター、ベンチャー企業と共創していく。さまざまな人が集まる渋谷の立地を生かし、ブランドやデザインなど情報や価値観、感性を取り入れていく。
サービスにも力を入れている。当社はブランディングだけでなく、さまざまな物事に責任を持って対応できる会社のベースづくりを目指し、サービスの強化に2年ほど力を入れている。例えば、お客さまが商品を購入して、不具合があればすぐに対応するなど、メーカーとしての土台整備に力を入れることで、信頼してもらえる関係を築いていく。
26年は、25年に取り組んできたCMやラジオ、デジタル発信に加え、TDCなどの取り組みをさらに本格化させていく。ゴールではなく、年々進化していく形にする。










