2026.01.22 【九州・山口地区特集】半導体集積を軸に産業多角化 

天神ビッグバンで建て替えが進む(福岡市中央区)

九州 再エネ・宇宙・IT投資も加速

山口 九州と連携強化し存在感発揮

 九州・山口特集では九州総合通信局長の年頭所感をはじめ、九州・山口地区で活躍する企業の2026年の取り組みや戦略を紹介する。半導体産業の集積で注目が集まる九州は、水素や風力といった再生可能エネルギー、宇宙産業、ITやベンチャーへの投資など、企業や研究機関の集積も進むほか、自治体などの支援も活発だ。製造業への投資に加え、都市部の再開発など不動産関連が動きを見せている。一方で、若年人口の減少や都市部への働き手の流出など、人手不足は九州・山口地区でも深刻な課題だ。熊本の半導体産業の進出では土地価格の高騰といった影響も出ている。

 昨年の第2回「九州半導体産業展」は第1回「九州次世代物流展」と同時開催し、想定以上の来場で盛況となったが、第3回の九州半導体産業展は第1回「九州次世代エネルギー展」と併催で会場をさらに拡大、9月30日から開催予定だ。第2回の物流展は2月2、3日に開催、6月24、25日には「九州・東アジア国際物流総合展」が福岡市博多区のマリンメッセで初開催される。

 家電では、業界を取り巻く環境の変化で、新たな販促策が求められている。パナソニックマーケティングジャパン九州社は、昨年秋のパートナーズ商談会で日程を専門店と量販店に分け、それぞれより深掘りした提案を展開。昨年10月には熊本と福岡で食洗機、12月には福岡で昨年オープンしたワンビルで理美容家電のTouch&Tryイベントを実施し、炊飯器では放送局のイベントに食べ比べで出展するなど、新しい切り口の販促を仕掛けてきた。今年1月から小野島雅了社長が就任。専門店の新しいスタイルの一つであるクラシンクのオープンが、1月に大分県別府市で予定されている。

 4月からは家電各販社でも組織変更や異動が想定されるが、エアコンの「2027年問題」は今年前半が駆け込み需要の刈り取り時とみられている。

 高付加価値エアコンへのシフトや、在庫不足を防ぐための早期販売など、同じく2027年から切り替えを迎える照明と併せ、早めの仕掛けが必要だ。