2026.01.22 【情報通信総合特集】NECネクサソリューションズ・木下孝彦社長 現場起点でDXを実装、地域と中堅市場に成長余地

木下社長

 IT業界は引き続き追い風が吹いている。特に自治体システム標準化は、業界全体としても大きな節目となる取り組みであり、最後までやり切っていきたい。標準化を一つの山としつつ、その先にある自治体DX(デジタルトランスフォーメーション)の新たな領域も着実に広がっていくはずだ。

 民間企業もシステムのモダナイゼーション(近代化)需要は底堅い。AI(人工知能)を業務の一部から使い始めたいという現実的な引き合いも増えている。ICT(情報通信技術)への投資は一過性ではなく、中長期的な流れとして定着していると捉えている。

 2025年度の業績は順調で、売り上げは前年を上回り利益面でも改善が進んでいる。限られたリソースを付加価値の高い領域へシフトし、案件の選別を徹底してきた成果が実ってきた。営業利益率は10%台に到達する見通しだ。

 当社の生産管理システムである「EXPLANNERシリーズ生産管理」は、ノークリサーチによる「25年版中堅・中小企業のITアプリケーション利用実態と評価レポート」で、中堅・中小企業の生産管理部門でシェア1位を3年連続で獲得した。個別受注生産から見込み生産まで複数の生産モデルに対応する柔軟性などが評価されたと思っている。

 25年7月にはNESICホールディングスのもとで新体制が始動した。NECネッツエスアイと一体となり、ITとネットワーク、施工・保守までを統合した体制を構築できた。NEC本体が重厚なミッションクリティカル領域を担うのに対し、われわれは「Lite&Quick」を軸にスピードと柔軟性を重視したDXを現場に届ける役割を担っている。

 自治体DXとインダストリアルDXが当社に合流したことで、地域の提案力と実装力は確実に高まった。今後は共通のビジネスモデルやパッケージを磨き、個別対応中心から、より多くの顧客に横展開できる形へ転換していく。それぞれの知見を全国に広げていく。

 AIについては、まず自ら使いこなす「クライアントゼロ」を徹底している。業務効率化を目的としたAIソリューションも準備しており、中堅・中小企業の省力化ニーズに対応していきたい。